宇佐もん工房のブログ

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深刻化する漁業の後継者不足とその対策

漁業の高年齢化が進んでいます。日本全体が高齢化している中で、こと漁業に関しては高齢化傾向が顕著です。

 

 

みなさんは漁業就業者の平均年齢を知っていますか?

 

 

漁業就業者の平均年齢…なんと67歳です。しかも65歳以上の割合が65%。一般企業で言えばとっくに定年退職しているような年齢の人に支えられているというのが漁業の現状なんですね。

 

 

高齢化が止まらない原因として挙げられることが多いものは2つあります。1つは収入水準が低いこと、1つは収入が不安定であることです。どちらも収入に関係することですね。将来の見通しが立たないため、若者が夢を持って参入しようという気にならないのが大きな問題となっています。

 

 

そんな漁業とよく比較されるものとして農業があります。こちらも漁業と同じような問題(高齢化、収入問題、六次産業化の遅れなど)を抱えているからですね。

 

 

日本の農漁業の大きな問題としてあったのが、その閉鎖的な制度や慣習です。外部からの意見を取り入れずにやってきたことで、時代に取り残されてしまいました。

 

 

そんな似た者同士に見える漁業と農業ですが、最近では農業の状況が変わってきました。後継者の居ない高齢農家が農地を貸し出すようになったのです。これにより農地の集約や企業の参入が活発になりました。スケールメリットを追求することで経営の合理化が進み、結果として収入の増加と安定がもたらされそうです。

 

 

一方で漁業においては経営の合理化はもちろん、六次産業化をはじめとする複合経営をきちんと進められている例が少ない。機材や流通にかかる費用を最少化し、高利益率の商材を開発し、全国あるいは海外展開まで見据えていく。そのような一般企業では当然やっていることをきちんとやっていくことが私たち宇佐もん工房にも求められています。

 

 

宇佐という漁村にとって、漁業の盛衰は町の存亡に直結することです。私たちの事業を通して、少しでも宇佐が元気になればいいなと思います。